幻影の消えた日

たまには日記らしい導入も使ってみることにしよう。今日は久々にプログラミングコンテストに参加した。

 

 

 

練習をやめて久しいから、もちろん順位は芳しくない。だが同時に、衰えを実感させられることもなかった。昔の通りに参加して、ただ、負けた。

 

負けたのだから、昔と一緒ではないのだろう。順位は、きわめて客観的に事実を教えてくれる。それでも変わっていない気でいるのは、すなわち昔の自分を忘れてしまったことの証左だ。数年前に私が何をできたのかを。

 

今の私は能力を喪い、そのありかすら分からない。これはひどく寂しがるべきことのように思える。もとに戻ろうにも、その手がかりすらないのだから。

 

だが私の心に、哀愁の二文字は浮かんでこない。実のところ、これはむしろ希望なのだ。過去はもはや重荷であって、戻るべき箇所ではない。強かった過去を忘れたのなら、無力感とは無縁でいられる。

 

結局のところ、久々のコンテストは楽しかったのだ。そして、在りし日の自分の影がちらつかないのなら、私はこれからもコンテストを楽しめるだろう。