風邪をひきました

今日は体調が悪いので、日記は短めに済ます。

 

症状は典型的な風邪、熱と頭痛と腰痛の三点セットだ。熱と頭痛が思考力を奪うので、布団に横たわる以外にやることはない。主たる問題は、いざ寝ようとすると今度は腰痛が自己主張を始めることで、普段寝るときの体制である、行儀のいい仰向けでいることができない。

 

とはいえ、わたしの睡眠欲は腰痛ごときに負けなどしない。一日に二十時間を寝ていようが、それでもわたしの身体は気づけば、腰痛を克服して白昼夢へと没入している。

 

はあ。尊敬すべき睡魔様よ。ちなみにこれらの症状は、すべてロキソニンでどうにかなることが知られています。ロキソニン、最高! 一生濫用します。

 

今後の展開もまた予測できる。一日ほど経つと熱と痛みが引き、代わりに鼻水がナイアガラの滝が如く流れ始めるのだ。人体とはすべからく予測可能な対象で、普段の風邪でそうなるなら、今回も必ずそうなる。簡単な話だ。もっとも、予測できたからといって、何か建設的な対策が打てるわけではまったくない。

 

とにかく最後まで、風邪とは向き合わねばならない。ほかのすべてと同じように。

 

さて、風邪が悪いことばかりかというと、必ずしもそうでもない。風邪と身内の不幸はなにかをしないための最高の口実だ……というのはさておき(そもそも何もしていないのだから、口実も何も必要ない)、風邪をひいているとやる気力のおきない事柄というのはあるのだ。たいていの場合、できないのは仕事かもしれない。だが仕事以外の誘惑も、まとめて風邪は抑えてくれる。

 

スキマ時間に見始めたはずの三時間の動画。風邪をひいているなら、最後まで見てしまうことはない。動画を見るのにも体力を使うから。

 

Wikipedia のリンク先。風邪をひいているなら、知を獲得する無意味な喜びに身を委ねてしまうことはない。文章を読むのにも体力を使うから。

 

オンラインの対戦ゲーム。風邪をひいているなら、そもそも試合に join したりはしない。レーティングが下がるのが容易に予測できるから。

 

ということでむしろ、風邪とは本業を進めさせてくれるものだ……

 

……とは、残念ながらならない。本業にももちろん、体力を使うからだ。

 

結局わたしは、すべてを諦めて寝ているしかないのだ。それで早く治るのかは知らない。むしろ、寝すぎて頭が痛くなるような気がしないでもない。というかたぶん、そうだ。けれどもうわたしは疲れたから、ここらで筆をおくことにしよう。

 

短く済ますと言いながら、結局普段と同じくらい書いてしまった。くわばらくわばら。